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地域の動物行政への要望・提案

抑留所のあり方の見直しと活用促進を求める要望書

2004年5月25日 地球生物会議 ALIVE福島


福島県では、飼主が犬の飼育を放棄したり遺棄して行政が収容した施設を「抑留所」と名付けています。
この犬抑留所は、50年以上も前に建てられた建造物がそのまま使われ、ひどく老朽化しています。
収容される動物のみならず職員にとっても快適な環境とは言えません。
私達は、福島県内全ての抑留所のあり方を見直し、動物愛護の啓発、普及のための効果的な活用の促進を求めます。


〔現状の問題点〕

(1)施設の老朽化と危険性

 県内6ヶ所の抑留所全てに共通しているのは極めて陰湿な印象を与えている点です。いずれも陽の入りにくい構造であることに加え、老朽化が進み、また人里離れた立地などもその印象を強めています。錆びついた鉄格子、薄暗い照明、夏は蒸し暑く、冬は厳寒、窓が少なくじめじめしたコンクリート床に死を待つ犬たちが悲痛な鳴き声をあげている現状では、とても開かれた公的施設とはいえません。職員の観点から見ても快適な労働環境とは言えませんし、加えて地域のイメージの損失にもなっています。

(2)犬猫の病気の蔓延と譲渡率の低さ

 本来税金で建てられた施設は市民が誰でも気軽に利用できるものであるべきですが、残念ながらこれらの施設は人々に利用を呼び掛けられるような状況にはありません。子犬、子猫の譲渡希望者は多くおりますが、これらの施設からはパルボ等感染症の危険性を伴うという理由で譲渡が進展しないのが現状です。さらに飼い犬が迷い犬として収容された場合、感染し発症することも珍しくありません。これはしばしば行政が市民に対して閉鎖的であるとの指摘を受ける点にも繋がっています。

(3)愛護法との非整合性

 「動物の愛護および管理に関する法律」では、動物をみだりに苦しめてはならないことを定めています。しかし収容された動物は明らかに恐怖に晒され苦痛を被っています。
 本来動物愛護の普及を行なうはずの行政がこのような施設に動物を収容し続けることには矛盾があり、法律に抵触するものであると言わざるを得ません。
 また劣悪飼育を行なう動物取扱業者に対して改善指導を行なう立場でもある行政が、自ら動物収容施設においても手本を示さなければ説得力もありません。
 抑留されている犬、猫は殺処分を待つもののみでなく、迷い犬や譲渡を前提とした子犬も置かれています。また、たとえ殺処分される命であろうと、法律によって保護が義務付けられた愛護動物に変わりはありません。行政は死の直前までその福祉に努める責任があります。


〔開かれた施設のメリット〕

(1) 労働環境と地域イメージ、動物福祉の向上

 まず、老朽化した施設を清潔感のあるものへ改修して頂けるようお願い致します。国や地方の財源が不足する中で改修費用を拠出するのは困難かも知れません。しかし規模の拡大は不要であり、現存の大きさのままで充分です。耐震性も考慮し、明るく清潔感のある施設にすることが、動物福祉のみならず労働環境や地域イメージの向上につながり、開かれた公共施設となり得るのではないでしょうか。

(2) 市民への啓発と意識の向上

 開かれた公共施設には多くの人々が足を運びます。ここで人々が捨て犬、猫に関する多くの問題に気付くことで、広くモラルの向上に繋がっていくことが期待できます。学校の社会科見学など積極的に多くの生徒を受け入れ不妊去勢手術の重要性を学ぶ場とすることで、殺処分される数の大幅な削減効果も得られます。同様に狂犬病予防接種や糞の後始末、しつけや病気への対処法、動物由来感染症予防など様々な知識を学ぶ機会とすることもできるでしょう。

(3) 犬猫の譲渡率の向上

 
開かれた施設になることで譲渡率は大幅に向上します。より快適な環境に置かれた動物達は病気への抵抗力が低下せず、感染症の問題についても克服が期待できます。現在の施設で感染症が発生する原因は、動物が恐怖による多大なストレスに晒されていることに他なりません。

(4) 働く人々のやりがい

 獣医師を志す人々の多くは純粋に動物を愛し、動物のために働きたいという意志を持っています。しかし獣医師として行政に携わった場合、抑留所で動物の殺処分に立ち会う等の過酷な任務が課せられ、意欲をなくす人が少なくありません。これまでの殺処分中心の施設から、生かすための施設へ転換することにより、そこで働く人々にとってやり甲斐が得られるでしょう。

 地方分権が進む今、地域独自の工夫と創造が大きな可能性を持っています。行政や市民が協力してアイデアを出し合いより良いものへ転換して行くことは、地域にとってもプラスであり、広く社会から注目を集め尊重されるものとなるでしょう。

 抑留所のあり方について、多くの人々が抜本的な転換を求めています。抑留所は殺処分を待つ動物を一時的に収容する所であり、そのため抑留所には動物の福祉や愛護の観点が設立当初からありませんでした。

 しかし、殺されて行く動物達の悲惨な姿が社会に波紋を投げかけ、抑留所に対する見方を時代と共に変えて来ています。現在では抑留所という名称は少なくなり「動物愛護センター」と改名される所が増えています。

 不要あるいは邪魔になった生き物を殺すだけの社会から私たち人間は脱却して、他の生き物と共存する社会の実現が求められているのではないでしょうか。

 私達は、現在の抑留所のあり方を見直し、動物愛護の啓発・普及のために、より開かれた公共施設として活用して頂くことを要望致します。

地球生物会議(ALIVE)福島

以 上



 
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