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HOME > 海外ニュース > ヨーロッパの国際機関、動物福祉の合意文書を公表
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【ヨーロッパ】

欧州評議会(CoE)、欧州連合(EU)、世界動物保健機関(OIE)、ヨーロッパにおける動物福祉に関する合意に達し、共同声明を発表

ALIVE海外ニュース 2007. 3-4 翻訳:宮路

2006年11月24日

欧州評議会(CoE)、欧州連合(EU)、世界動物保健機関(OIE)、ヨーロッパにおける動物福祉に関する合意に達し、共同声明を発表

CoE、EU、OIEは、今日、「ヨーロッパにおける動物福祉:業績と将来の展望」と題された共同声明を採択した。声明は国際ワークショップの終りに採択され、動物福祉すべての側面においてよりいっそうの協力を約束し、動物福祉法とその実際の適用の間にあるギャップを埋めることを目的としている。

ストラスブールで行われたワークショップは、EU、OIEと共同でCoEが主催したもので、ヨーロッパの50の国から集まった政府高官や獣医療関連者が、最優良事例についての情報を交換し、ヨーロッパ全域における動物福祉ガイドラインを効果的に実施することを妨げる社会的、法的、経済的障害について話し合った。また、ヨーロッパにおける動物福祉を改善するための努力を最大にするために、CoE, EU, OIEがどのように支援し合えるかについても検討された。

今日、採択された声明では、CoE、OIE、EUは、法の作成、獣医療専門職・パラプロフェッショナル(準専門職)の育成、動物福祉の社会的価値に対する一般認識の向上など、動物福祉に関するすべての側面における相互支援・協力を約束した。声明は、動物福祉と適切な科学的・獣医学的専門知識の必要性とのつながりの重要性についても強調しており、また、各国が国レベルでの動物福祉法、基準、ガイドラインを遵守、開発、あるいは実施するための効率的な支援についても約束を交わしている。

<追加メディア情報>

ギー・デ.ヴェルCoE法務局長のコメント

「CoEは1960年代から動物保護の問題に携わってきている。CoEは単独で動物福祉問題に取り組むことはしていない。動物福祉分野における基準を設定する作業方法の政治的・技術的価値は、加盟国と、獣医師、動物保護団体、動物行動学専門家、農業従事者、科学者などの異なる分野を代表するNGOとの密接な協力体制に基づいており、今回の会議の意義を過小評価することはできない。この会議は、国際機関や利害関係者(科学者、市民社会、政府)がヨーロッパ的見地から世界レベルでの動物福祉問題について議論した初めての機会だ」

アンドレア・ギャヴィネリ欧州委員会動物福祉部副部長のコメント

「委員会は常に可能な範囲で最高水準の動物福祉を確実にするために働いている。動物福祉についてはEU法において厳しい規定が定められており、これは最新の情勢や科学的助言に沿って、必要に応じて見直し、改正されている。委員会はまた、動物福祉行動計画で強化されているように、国際的な動物福祉基準の促進に尽力している。このワークショップは、ヨーロッパ全域から国々が集まり、現在抱えている障害の解決策を模索し、最優良事例を共有するための素晴らしい機会だった。私たちは、EU内レベル、国際レベル双方において動物福祉を改善するという共通の目標をめざして努力し続けなければならない」

OIE国際貿易部部長サラ・カーン博士のコメント

「適切な動物福祉とはどのようなものなのかを科学的に定義することは可能だ。そして、このワークショップは、適切な動物福祉が動物の健康に直接結びつくことを強調し、私たちがほんとうに力を注ぐべき専門分野であることを示す素晴らしい機会だった」

CoEプレス・リリース
https://wcd.coe.int/ViewDoc.jsp?Ref=PR724(2006)&Sector=secDC&Language=lanEnglish&
Ver=original&BackColorInternet=F5CA75&BackColorIntranet=F5CA75&BackColo
rLogged=A9BACE

 

欧州議会、動物の保護と福祉のためのより厳しい規則を求める

欧州議会はEUにおけるより厳しい動物福祉規則を求める提案を、賛成565、反対29、棄権15の圧倒的多数で採択した。

この議案は欧州委員会に対して(商品の)動物保護表示案の提出、WTOの交渉における動物保護強化の要請、EU領域へのあざらし由来その他の「動物虐待」製品の輸入の禁止を求めるものだ。

提案はまたEUにおける闘犬や闘鶏の廃止を求めているが、闘牛に対する同様の要請は採択で否決された。

動物の保護及び福祉に関する共同体行動計画に関する提案は、動物保護と動物の健康が緊密に影響し合うものであることを指摘し、欧州委員会が動物の疾病対策を立てる際、動物保護の観点をこれまで以上に取り入れるよう求めている。また議員らは、動物の輸送に関するEUの規定は実際には遵守されていないことが多い、と認めている(注記)。また、提案は、動物の扱いを向上させるための誘因を強化するために、動物保護表示の導入と、それよりさらに高い動物保護基準を保証する個別の自主表示を奨励している。

しかし、議会は新規制と表示条件が共同体の製品の競争力を低下させる、あるいは第三世界諸国から動物保護に配慮されていない製品が廉価で入ってくる「動物保護ダンピング」の懸念があるとしているが、この対策として提案は動物福祉基準を世界規模で引き上げるために「世界貿易機構(WTO)の枠組み内で動物保護を強化すること」を求めている。

議員らは、これまでの動物福祉に関するEU政策が農場動物の福祉と保護にほぼ限定されてきたことに対して遺憾の意も示しており、提案はこれに沿って動物実験に関するEU法規制の範囲拡大を提案し、欧州委員会へ野鳥のEUへの恒久的な輸入禁止、あざらし由来製品その他の「虐待」製品の輸入禁止を求めている。

2006年11月28日

欧州議会サイト
http://www.europarl.europa.eu/news/expert/infopress_page/
032-11581-284-10-41-904-20061010IPR11536-11-10-2006-2006-false/default_en.htm

 



 
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