EUは、国際動物福祉宣言UDAWへの支持を正式に表明した。これは動物福祉を世界的に重要な問題として認識するということにおいて大きな進展である。
動物のケアと処遇の重要さに関する国際協定の促進は、動物福祉が食糧安全保障、公衆衛生、災害管理などの世界規模で展開されている問題と関連があることを各国に示すものとなるだろう。現在、この問題を国際宣言に正式に記すことを求めるキャンペーンが国際動物保護協会(WSPA)の主導で展開されている。
EU加盟国の農務大臣は、宣言への支援を満場一致で表明し、発展途上国および先進国の政府や獣医師会など、その数を増やしつつある支援リストに加わった。
◆動物を代弁する27の強力な声
UDAWはすでに、フィジー、ニュージーランド、オランダ、パラオ、セイシェル、カンボジア、スウェーデン、スイス、イギリスの政府に是認されており、今回、EUの27ヶ国すべてがひとつの集合体としてこれに賛同し、宣言を支持する最初の地域となった。
WSPAは、この支持表明が、動物福祉を支援する27の強力な声を示すものであり、すでに支持を表明している国のみならず、宣言への支持を考慮中の国も含めて、パートナーシップ促進の基盤を提供するものだと評価している。
◆世界的な関心
EU加盟国は世界でも特に整備された動物福祉立法を有しており、ひとつの集合体として、2006年から2010年にかけての動物の保護と福祉に関するEU共同体行動計画の中で、動物の暮らしを改善する決意を示している。
しかし、動物のニーズを尊重するのは、西側諸国に限ったことではない。G77グループ(国連システムにおける発展途上国の連合体)に参加する発展途上国は、最近、動物福祉を改善することが、動物にその生活を依存する世界の最貧層の人々にとって、どのようなメリットになるかについての講演をWSPAに依頼した。
◆EUから国連へ
UDAWが何らかの影響力を持つためには、国連のお墨付きをもらう必要があるが、今日のEU発表では、国連レベルでの宣言についても触れ、その開発に関して積極的に支援するというコメントも含まれており、これまでより多くの国がより高い政治レベルで動物の支援を行なっていくことが示唆される。
このような動きは、WSPAが動物、人間、環境のための良い動物福祉の利益について他の国連加盟国を説得し、最終的に国連総会でUDAW支持を求める際の助けとなるだろう。」
2009年3月24日 世界動物保護協会WSPA HPより
世界動物福祉宣言とは (ALIVE No.81 海外ニュース)