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アライブ海外ニュース

【アメリカ】

カリフォルニア州沿岸海域、釣具のゴミ捨て場に

ALIVE海外ニュース 2010.1-2 翻訳:宮路


 カリフォルニア沿岸沖の深海峡谷に堆積するゴミを調査するために、初めて潜水艦が使用され、レクリエーションの釣具が、水中のゴミの93パーセントを占めることが明らかになった。

 カリフォルニア州サンタ・クルツにある米国海洋大気庁(NOAA)水産局のダイアナ・ウォッターズは、「レクリエーションの釣り糸やネットに引っかかるのを避けるために潜水艦の経路を変えなければならないこともありました」、と述べている。

 「これは本当に予想外の結果です」と、アンソニー・ジェンセンはいう。ジェンセンは、イギリス、サザンプトンにある英国海洋センターで水産と人工岩礁を研究しているが、この調査には参加していなかった。 「商業漁業よりレクリエーションの釣りのほうが深海生態系のゴミの大きな原因となっているなんて誰が想像したでしょうか」

ゴミの密集度

 ウォッターズは、以前に行われた底引き網を使って水中のゴミを数量化する試みは、問題の正確な規模を過小評価していたと考えている。この方法では、水中にあるゴミすべてを拾い上げるわけではないので、ゴミの密集度に関する適切な情報を提供できないのだ。また底引き網は岩の多い海底では岩の尖った部分に引っかかることもあるので使用できない。

 水中のゴミの量をより正確に推計するために、ウォッターズのチームは潜水艦で、400時間以上を費やしてカリフォルニア沖海底の調査を行った。 彼らは主に自然保護区内の22の地域で、ゴミの密集度、その出所の特定、魚やサンゴが住み着いていないかどうかについて調査した。

 ウォッターズらは、カリフォルニア中部沿岸の海底では1平方キロメートル当たり7000個のゴミがあると推計している。これは、アメリカの他の地域で行われた底引き網による調査の推計と比べ最大で3500倍だという。

網にかかって失う獲物

 また、調査では岩礁に引っかかった商業漁業の網も多く見つかった。「これは憂慮すべきことです。漁網は海で行方が分からなくなった後も何年間も魚を捕らえ、殺し続けるのです」、と英共同自然保全委員会の海洋水産アドバイザー、トム・ブラスデイルはいう。

 「水中に漂う網が魚を捕らえて海底に沈むと、網に絡まった魚を狙って捕食魚がくる。そしてネットは再び水面に浮かび上がるというサイクルを繰り返すのです」、とブラスデイルはいう。

 捨てられた漁網は野生生物にとって大きな脅威となり、ある研究によれば、太平洋岸北西部にあるコロンビア川で、捨てられた刺し網はおよそ7年間水中を漂い、毎年捕獲できたはずのシロチョウザメの3分の1の命を奪うという。

釣り糸に“干された”卵

 しかし、水中のゴミの中には、海の生き物に貴重な住まいや避難所を提供しているものもあるようだ、と調査チームメンバーでNOAA水産局のメアリ・ヨクラビッチはいう。

 「捨てられた釣り糸に沿って洗濯物を“干す”ようにサメが産みつけた卵を見つけました。サメは産卵場所を選ぶので、ゴミは繁殖に役立っているかもしれません」、とヨクラヴィッチはいう。

 一方、ジェンセンはゴミの有益性については疑問視しており、海洋生物の住居になるかもしれないからと空き缶を海に捨てないように、といっている。

2009年10月22日 Newscientist.com
http://www.newscientist.com/article/dn18028-californias-coastal-waters-a-dump-for-fishing-gear.html


 
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