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キリンの母子はなぜ死んだのか
秋田市大森山動物園に質問書を送付

ALIVE 2008.3


平成20(2008)年1月22日
秋田市立大森山動物園 
園長 小松 守 様

展示動物の適正飼養に関する質問書


 当会は、ズーチェックなど、動物園のあり方を監視する活動を含め、動物問題全般に関わる全国規模の動物保護団体です。昨年12月に、貴動物園で飼育されていたキリンの親子が相次いで死亡した件について、いくつかの疑問がありますので、質問書をお送りいたします。お手数ながら、ご回答いただきたくお願い申し上げます。

<質問事項>

1,死体の解剖所見について
 本年1月12日のメディア報道によると、キリンの親子の死亡は、NHKBS2のドラマの制作のために、委託を受けた制作会社がいつもいっしょの親子を引き離し長時間撮影したことによるストレスが、主な原因であるとされています。
 通常、動物園では急死した動物については病理解剖を行い、原因を究明して、同様の事故や病気の予防に資することにしています。貴園で行われた、母親のキリン「リリカ」(5歳半)、および子供のキリン「ひまわり」(生後5カ月)についての解剖結果の所見の詳細、及び死因の特定についてお知らせください。

2、撮影方法について
 かつて、テレビのCM用に貸し出された移動動物園のキリンが撮影の直後に死亡した事例もあり、撮影がキリンに限らず動物に過度の負担を与えることは明らかです。しかも、本件の場合は、まだ授乳中の母子を長時間引き離したばかりか、ドラマ向けにさまざまな演出が強いられたことが推定されます。
 貴園におけるキリンの撮影は「12月10日から3日間、同局から委託された制作会社がキリンの撮影にあたり、赤ちゃんのひまわりをいつも一緒にいる母親のリリカから引き離して、1日あたり3?4時間撮影」したと報じられています。
 動物愛護法に基づく「展示動物の飼養及び保管に関する基準」では、動物を撮影する場合、「(管理者及び飼養保管者は)動物の本来の生態及び習性に関して誤解を与えるおそれのある形態による撮影が行われないようにすること。また、撮影の時間、環境等を適切なものとし、撮影動物に過度の苦痛を与えないようにすること」と定められています。制作会社の撮影に際して、管理者である動物園は、撮影時間や撮影方法に関して、どのような指導を行い、撮影の現場に立ち会って監視していたのかをお知らせください。もし、動物園側が何も関与していなかったとすれば、管理責任違反になると考えられます。

3、動物の飼養管理状況について
 今回のような事故が起こった背景には、貴園における日常的な動物の飼育管理方法に問題があることがうかがわれます。2006年4月には、3月に出産したばかりのライオン「ララ」(5歳)の展示を急ぎ、急死させています。また、2007年には「ララ」の子供3頭のうち2頭も相次いで死亡しました。アフリカゾウの鼻の先がちぎれたことも原因不明としています。シュバシコウなどの大型の鳥が相次いで野生動物に襲われるなどして死亡しています。開けたままの窓からフラミンゴが逃げ出したり、ラクダがえさをのどに詰まらせたりと、動物園にあるまじきずさんな飼育方法が見てとれます。
 貴園における動物の事故や死亡の多発に関しては、どのようなご見解をお持ちでしょうか。また、現在、どのような対策が取られているか、お知らせください。

4,来園者による餌やりについて
 一般に、来園者による餌やりは原則として禁止するべきですが、貴園では観客が自由に餌を与えているとのことです。仮に来園者が餌を与える場合でも、餌やりに教育的効果がある場合に限定され、職員がそばにいて、園側が用意した種類の規定の分量を、動物の健康状態等を見ながら与える必要があります。このような基本ルールが遵守されていない運営方法に大きな疑念を抱かざるを得ません。
 貴園では、来園者による餌やりについて、どのような方針で対処しているのか、詳細をお知らせください。

5,職員の研修について
 動物園の飼育担当者は、飼育に関する知識や経験が必要であると同時に、その動物が野生状態では本来どのような場所でどのように生きているのかといった自然環境に関する知識も必要とされます。
 貴園では、飼育係として働く職員の採用について、動物の生理、習性、生態に関して十分な知識や経験のある人が専門職として採用されているのでしょうか。市の一般職員として採用されている場合、職員に野生動物の飼育や生態等について知識を得るために必要な研修がなされているでしょうか。また、現在の飼育体制でよいとされているのでしょうか。

 地球生物会議 ALIVE

<報道情報>
【撮影キリン親子死でNHKドラマ放送中止】
http://www.asahi.com/culture/nikkan/NIK200801120013.html
 NHKは11日、3月放送予定の衛星第2ドラマ「ワイルドライフ」(全3話)について、撮影を行っていた秋田・大森山動物園のキリンの親子の死を受け、キリンが登場する1話分の放送を中止すると発表した。同作品は獣医師の活躍と命の大切さを描く物語。
 義足のキリンをテーマに、昨年12月10日から3日間、同局から委託された制作会社がキリンの撮影にあたっていた。赤ちゃんのひまわりをいつも一緒にいる母親のリリカから引き離して、1日あたり3〜4時間撮影。数日後、親子は相次いで急死したため、撮影によるストレスが原因ではないかとの見方もあった 。

赤ちゃんキリン「ひまわり」が急死 秋田市・大森山動物園
http://www.sakigake.jp/p/akita/topics.jsp?kc=20071222j
 秋田市浜田の大森山動物園で21日、ことし7月に生まれたアミメキリン「ひまわり」(雌)が亡くなった。今月15日には母親のリリカが急死しており、同園は解剖を行い死因などを調べている。
 同園によると、ひまわりは数日前から餌を受け付けなくなるなど体調を崩し、日に日に衰弱して自力で立ち上がれない状態に陥っていたという。飼育員らが24時間態勢で看病したが、治療のかいなく21日午後9時半ごろ死んだ。現段階で死因は不明。
秋田魁新聞 2007年12月12日

【キリンのドラマ 放送中止】
去年12月に秋田市の大森山動物園でテレビドラマの撮影が行われたあとにキリンの親子が急死した問題で、NHKはこのドラマの放送を中止することを決めました。
http://www.akita-abs.co.jp/realtime_akita/backnum/080110.htm
ABS秋田放送 2008年1月10日20時20分

※「展示動物の飼養及び保管に関する基準」

 

■大森山動物園からの回答

 


 
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