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東山動物園へのアジアゾウの導入計画に関する
再質問書に対する名古屋市の回答


 名古屋市の東山動物園へのアジアゾウ導入計画に関して、ALIVEが送付した再質問書に名古屋市長からの回答が寄せられました。

平成24年1月12日

名古屋市長 河村たかし


東山動物園へのアジアゾウの導入計画についての
再質問に関する回答について


 日頃から、名古屋市東山動物園にご理解とご関心をお持ちいただきますこと、厚く御礼申し上げます。再度ご質問をいただきました件につきまして、以下のとおりお答えします。

1.新設ゾウ施設の問題点について

 新しいアジアゾウの飼育展示施設につきましては、国内外の専門家等からの助言をいただきながら、設計を実施いたしました。その構造。設備につきましては、概要を下記のとおりご説明させていただきます。
 運動場については、全体では1,850㎡であり、柵で3つに分けることができる構造となっています。平面図の運動場1(350㎡)では、主に馴致やトレーニング等を行う場所として考えています。運動場2(1,150㎡)は、野生で見られる行動ができるよう、水浴びのできるプール・シャワー、砂場、泥場、体の痒い部分を掻いたり角質を擦り取る柱、フィーダー(足元部から4,000㎜までの高さで設置)、十分な日よけ等を設置し、ゾウが群れで快適に過ごすことができるよう配慮しています。運動場3(350㎡)については、オス専用の場所となります。これら3つの運動場は状況に応じ隔離できるようになっていますが、非発情期などで特に問題のない時にはオス・メスの両方が使用することができ、より複雑かつ濃密な社会関係を維持できるようにすることで繁殖行動ができやすくなるよう計画しています。すなわち、最大で1,850㎡を5頭で使用するこ
とが可能となります。
 このように運動場に関しては、群れで生活ができるのみならず、ゾウがゾウとしてさまざまな形で要求する環境の働きに応える仕組みを盛り込むことで、従来型の運動場から大きく向上したものになっていると考えています。ご指摘にありますように、他の個体と相性が悪かったり、健康管理上の都合で隔離が必要となった場合には、扉を閉じることで、運動場を分けることができます。
 屋内飼育室におきましては、主にメスの使用する寝室は4室ありますが、隔離をする必要がない場合には、寝室間の扉を開放することで連結でき、より広いスペースを設けることが可能となり、夜間においてもメスの群れが暮らすことができると考えています。これによって、自発的な離合集散や追い回された場合の回避が安全にできるようになると考えています。また、出産や病気等の場合は、各室毎を隔離可能な個室として使用するとともに、2室の床には暖房装置を施します。さらに、ゾウの健康管理や飼育管理を考慮し、ゾウの足にとって負担の少ない床材を用いることも検討しています。
 このような施設整備に加え、ゾウの生活環境改善のために、シャワー(体温調節や皮膚の乾燥防止)や身体を擦りつけられるコラムを設置するなどの工夫を行います。また、できるだけ長時間採食ができるように屋内獣舎内のフィーダーの設置についても検討していきます。
 ご指摘のように一日の大半を過ごさざるを得ない屋内飼育室の面積は、現実的な面から東山動物園としてはこれが最善のものと提えております。
 今後も、施設設備のみならず、環境エンリッチメントや飼育技術の面においても、最新の情報や知見等を取り入れながら、随時、より良い飼育環境や展示環境に改善していく考えです。

2.種の保全について

 新しいアジアゾウ展示においては群れ飼育を行うため2頭の新規導入を希望していますが、現時点においては、具体的なことは決まっておりません。
 しかし、ゾウの導入に関しましては、2007年に2頭を導入した際と同様に、学術研究目的で行い、個体については飼育下で繁殖した個体を計画しています。研究計画書は現在検討中ですが、基本は繁殖技術と飼育管理技術(栄養管理、トレーニング、行動管理)の開発・向上と考えています。
 動物園では「種の保全」について実践し、広く普及していくことが責務となっています。導入の方法や手段がワシントン条約及び関係法令等に適合しているかどうかに関しては、現地に直接赴き関係各所とともに慎重に確認しながら計画を進める予定でいます。
 種の保全への動物園の寄与は、慎重な導入や野生復帰だけにあるとは考えていませんので、東山動物園としてはそうした点への積極的関与に加え、市民に対してのアジアゾウの生息域内保全に関しての啓発や、自分たちの日常生活と環境問題や生物多様性保全との関わりについての啓発など、様々な観点から貢献していきたいと考えています。

3.繁殖プログラムについて

 新しい施設では、より適切な社会関係が維持できる環境での「群れでの飼育」を採用するとともに、ゾウが必要とする環境要因を取り入れるということを積極的に進めていきたいと考えています。こうした飼育環境の適正化を図ることで、第一義的には自然繁殖をめざしていきたいと考えています。そのためには、
施設完成がゴールではなく、より飼育環境を向上させていくよう努めていくという意識や工夫が必要だと考えています。また、自然繁殖のみならず人工繁殖に関しても、飼育繁殖技術の向上や研究をすすめていきたいと考えています。このためには、例えば個体の身体的要因などにより自然交配が困難となった場
合にも対応できるよう、獣医学的な検査・処置や人工授精の作業ができるスペースを設けるとともに、その技術獲得を目指したいと考えています。
 繁殖に関しては、自然繁殖を一番に、人工繁殖は補助的なものと位置付けて、計画を立てています。

4.再生プラン及び費用に関して

 ゾウ舎整備についての事業計画につきましては、先に回答させていただきました1.(3)で述べたように飼育担当者も含めた動物園内部において、専門家のヒアリング等も参考にして議論を進めたもので、当園の現在の技量に沿ったものとしております。また1で述べたように、さまざまな新たな工夫を盛り込んだものとしており、現時点では最善のものと考えています。
 一方で平成21年度から実施しています再生プランの「楽しみと賑わいの創出」ワーキングは、来園者が動植物園で快適に過ごすことができることを目的として、広場・休養施設、授乳施設、 トイレなどのサービス施設や歴史文化的施設の保存活用などのあり方や整備の方向性について議論するために設けた委員会です。
 当園としましては、ゾウ舎の整備はゾウの飼育・管理方法について多方面から知識を集めて動物福祉に考慮しつつ、動物の本来の姿や行動などが見られる「学べる展示施設」としていく考えです。

以上


 
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