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動物園は、動物たちにとって楽しいところでしょうか。そこでは草の上を歩き回ったり、食べ物を探したり、仲間たちと遊んだりする自由はありません。人間が畳1〜2枚のスペースに閉じこめられて一生暮らすことを想像してみて下さい。恐らく頭が変になるでしょう。多くの動物は、檻の中をぐるぐる回るなど、野生では決して見られない異常な行動を示しています。いつも人から見られている状態も野生動物には大きなストレスです。
檻の中に動物がいるだけという、生きた標本を並べるような昔ながらの展示方法は、もう止めるべきです。牢獄のような施設は、動物には苦痛を与え、人にも嫌悪感を与え、動物園離れが進むばかりです。閉じ込められた動物たちが少しでも退屈をしのいだり運動したりできるように飼育環境を豊かにする必要があります。 施設の設備を改善し、可能な限りその種が本来生きている生息地に近い状態にすること、そしてそれぞれの種に応じて、できるだけ本来の行動ができるようにすることを環境エンリッチメントと言います。たとえば、食べものを探させるようにしたり、隠れ家を設けたり、遊べるものを入れたり、相性のいい仲間といっしょにしたり、といった工夫をすることで、少しでも動物がその種の習性や生態にかなった暮らしができるようにしなければなりません。
今では映像技術が発達し、野生の動物たちが本来の生息地でどのように生き生きと行動しているかを見ることができます。珍しい動物を捕獲して見せ物にする時代はもう終わりです。 これからの動物園は、動物について学ぶ場所とし、野生動物の生息地の破壊や種の絶滅について学べるようにしていくべきです。また、押収された密輸動物や国内の傷病動物などを保護するシェルターとして、自然保護を学ぶ場所にも転換していくべきではないでしょうか。
野生動物が絶滅に追いやられているため、希少動物を捕獲して動物園で「種の保存」を図ろうという論議があります。しかし何よりもまず動物が絶滅するような自然破壊をストップさせ、動物たちとその生息地を守ることが優先されるべきです。動物園は、いずれ動物たちがふる里へ帰れる日が来るまでの一時保護施設となってほしいものです。
● 英国の動物園査察官を招聘し、日本の主要な動物園をチェック(新聞、テレビ等で 大きな反響)(1996年) ● ズーチェックシートを作成し全国各地の動物園をチェック(1996年〜) ● 世界動物保護協会(WSPA)と連携して全国のクマ牧場を調査し、劣悪施設の閉鎖・ 改善を求める活動を展開 ● 動物園のサルの実験用譲渡の中止を求める活動 ● 動物園問題のパネル、リーフレットの作成・展示・配布 ● ビデオ『動物園で何を見る?』を作製
● 動物園の動物たちの健康やストレス、異常行動をチェックし、改善を求める。 ● 地元の公園などでの動物飼育をやめるように自治体に求める。 ● ショーのためにイルカ、シャチなどを捕獲することに反対の声を伝える。 ● 子どもたちに動物園の見かたについて教えていく。
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