関連リンク
現在の私たちの生活は、おびただしい数の動物たちの苦しみと、死の犠牲のうえに成り立っています。医薬品の他にも、化粧品、洗剤、食品添加物、農薬などのために、毎年何百という新規化学物質が作りだされ、その「安全性=危険性」を確かめるために、動物実験が制度化されています。
それ以前に考えたいことは、本当にこれほど次々と新しい化学物質を開発・製造する必要があるのか?ということです。 医薬品の分野においても、動物実験によって「有効」とされたものが、人体実験や患者に投与された段階で重大な「副作用」を起こす例は、枚挙にいとまがありません。 私たちが目先の「便利さ」や「進歩」を追究する陰で、どれほど多くの動物が苦しんで死んでいき、どんな大きな生命の浪費が行われているかを、もう一度考え直すべきではないでしょうか?
「動物実験は必要なのでは?」と考える前にぜひ、 動物実験の実態を知ってください。
詳しくはAVA-netのホームページをご覧下さい。
化学物質の毒性実験については
動物実験をしない化粧品会社についてのお問い合わせが多くあります。当会および動物実験廃止・全国ネットワーク(AVA-net)の会報でも度々取り上げ、ご説明していますが、この場でも簡単にご説明させていただきます。
日本には千以上の化粧品会社がありますが、その大部分が中小の化粧品会社で、原料または製品を製造業者から買い入れ、自社のラベルを貼って販売しているだけの会社です。 「実験をしていない」会社を調べる場合は、製品と原料段階、自社製造と委託製造、、国内と輸入元等のすべての段階を確認する必要があり、また過去何年前からしていないかどうかも問い合わせる必要があります。 ちなみに、動物実験を行っているのは、ほとんどが大手メーカーですが、まず実験施設を要し長期に渡るデータの蓄積を得るには、相当の資本力が必要であることによります。 海外の団体が出している「動物実験をしていない化粧品会社リスト」の場合、メーカーが会社としてのポリシーを持ち、積極的に「動物実験をしていない」ことをラベル表示をしていることを評価したリストです。 米国のPETAは、実験していないことを社長が確約しサインしたメーカーのリストを載せています。しかし、日本ではそのような製品も会社も、ほとんどないため、リストを作ること自体が困難です。
化粧品の開発に動物実験代替法が必要だというのは、化粧品には新規化学物質を入れることが必要だということを前提としています。
しかし、現実には、日本でも厚生省が認可している化粧品成分はすでに五千種類以上もあります。長年の間人間に使用されてその安全性が証明されてきた成分の組み合わせによって製品を作ればいいのであって、これ以上、化粧品のために新規成分を開発し、多くの動物を犠牲にする必要はないのです。
消費者がそのように考え、製品を選んでいくことが、代替法の開発以前にもっと大切なことだと思います。
動物実験廃止・全国ネットワーク(AVA-net) No.70(1998.11-12月号)より
HOME ALIVEの紹介 野生動物 ズー・チェック 家庭動物 畜産動物 動物実験 生命倫理 ライフスタイル 動物保護法 海外ニュース 資料集 ビデオ 会報「ALIVE」 取り扱い図書 参考図書紹介 リンク お問い合わせ 資料請求
Copyright © 1996-2010 NPO法人 地球生物会議 ALIVE All rights reserved 文章、資料および写真等の無断使用は禁止されています。