牛は、草食動物。しかし早く太らせようと肉骨粉（動物性飼料）を与えたせいで、ＢＳＥ（狂牛病）が発生した。脂ののった肉にするため、まったく運動をさせず、濃厚な穀物飼料を与えるせいで、牛たちは消化器病で苦しめられる。人も脂肪の取りすぎでさまざまな慢性疾患に苦しむ。

子ブタの運命は？

豚舎は、窓もなく日も射し込まない。太らせるために、動き回れないようにし、濃厚な飼料を与え続ける。あまりの過密・多頭飼育のため、さまざまな病気がまんえんし、抗生物質が絶え間なく投与される。
ストレスと病気に苦しみ、絶え間ない消毒にさらされ、薬漬けにされているブタたち。その肉は、「安全」で「おいしい」ですか？

人の食糧が動物の餌に？

多くの先進国では、途上国から穀物を買い取り、牛や豚、鶏の飼料にしている。そのために、途上国では人が食べる穀物が足りなくなり、飢えが広がっている。先進国でのエネルギー乱消費型の肉食は、貧しい国々の飢えとつながっている。

日本人の６割は餓死？

日本の食糧自給率はわずか４割。米以外の穀物（大豆、麦、とうもろこしなど）は９割を輸入に頼っている。家畜の飼料も９割が輸入で、もし輸入がストップしたら、日本人はみな明日食べるものもなくなってしまう。

家畜が増え、野生動物は絶滅へ？

世界中で、家畜を増やすために、森林が伐採され、草が食い尽くされ、砂漠化が進行している。家畜の数が増えるほど、野生動物の生息地が奪われ、種の絶滅が進む。

牛１頭を養うのに、１ヘクタールの草地が必要。日本の草地は８０万ヘクタールしかないのに４５０万頭の牛を飼育。穀物飼料の90％が海外から輸入され、家畜の糞尿となって排出。莫大な畜産廃棄物は生態系のサイクルからはみ出し、土壌を窒素過多にし、野菜にも発ガン物質を蓄積させてしまう。

食べ過ぎは病気のもと

現代人の死因の三大原因は、心臓疾患、脳卒中、がん。その大きな要因は動物性の食品の取りすぎとされる。過密飼育と薬漬けの畜産動物・養殖魚介類。それを食べている人間もガンにおかされたり、抗生物質が効かなくなったりしている。