ALIVE News 2010.6.25
6月16日、環境省の中央環境審議会動物愛護部会が開催され、2012年に向けての動物愛護管理の改正の課題と今後の日程が明らかにされました。本来であれば来年から取り組むところ、課題が多く多岐に渡ること、また世論が高く早急に対策を求められている事などから、半年ほど前倒しで検討を始めるとのことです。
今回の改正でも再び大きな課題は、動物取扱業に対する規制強化です。ペット業界の委員が「悪質な業者がマスコミなどで報じられると、業界全体がイメージダウンになる。きちんとした規制で悪質業者が陶太されるように望む」という趣旨の発言をされていましたが、その通りと思います。これは動物実験施設についても言えることで、規制がないからこそ密室の中でひどい事が行われているというイメージがまんえんするのでしょう。動物実験施設を届出制または登録制として、実態把握ができる制度が今こそ必要です。
犬や猫については社会の関心も高いのですが、実験動物は存在自体が隠されており、また畜産動物についてはあえて見ないようにしているところがあります。しかし、その動物が何の目的で飼育されていようと、痛みや苦しみを感じる存在であるのは同じだからこそ、動物愛護法は人間が飼育しているすべての動物を保護の対象としています。
今回の法改正で、このような闇の中の動物たちにも救いの手が差し伸べられるよう、心から望まずにはいられません。
環境省の動物愛護部会(2010.6.16開催)の議事録が公開されています。
環境省のホームページに、当日の議事録が公表されており、資料として法改正の検討課題、及び検討のスケジュール等、参考資料として、動物保護団体等からの要望書等が添付されています。この中に、ALIVEの要望書及び動物虐待の対策強化を求める請願署名および解説も含まれています。
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中央環境審議会動物愛護部会(第25回)議事要旨
http://www.env.go.jp/council/14animal/y140-25.html
<日時> 平成22年6月16日(水)15:00〜17:00
<議題> 動物愛護管理法の見直しについて
愛がん動物用飼料の基準及び規格の改正について
その他
<議事> 会議は公開で行われた。
議題1について
資料1〜5に基づき、事務局より動物愛護管理法の見直しに向けた議題(案)とスケジュール(案)について説明を行い、了承された。
議題2について
資料6、7に基づき、事務局より報告が行われた。
<配付資料>
資料1 動物愛護管理法の見直しについて
資料2 平成17年動物愛護管理法の改正概要
資料3 動物愛護管理法の見直しに関する主な要望等
資料4 動物愛護管理法見直しに向けた議題(案)
資料5 動物愛護管理法見直しに向けたスケジュール(案)
資料6 愛がん動物用飼料の成分規格等に関する省令の改正について
資料7 諮問書、付議書
参考資料1 動物愛護管理法の法令・基準等
参考資料2 動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針
参考資料3 愛がん動物用飼料の基準・規格の概要
参考資料4 動物愛護管理法の見直しに関する主な要望書等