1. 「0.3程度」について、「有意差あり」と明記したうえで数値を記載してください。
2. 4犬種（柴犬、チワワ、トイプードル、Mダックス）に絞って解析すると、「有意差が消失した」とありますが、良くないスコアで横並びになっている可能性もあることを追記してください。

1. 本調査のアンケート実施等に協力された全国ペット協会（ZPK）様は、欧米における犬猫の週齢規制数値を採用にすることに疑問をお持ちであることは公の発言等で広く知られており、日本独自の科学的知見の収集を求めた当事者でもあること。
2. C-barq等による解析がおこなわれた犬猫（犬4033頭、猫1194頭）は、販売犬猫にマイクロチップを施術し、対象予定数の80％程度は登録内容をデータ化しているZPK会員店舗から犬猫を購入した「協力飼い主」であり、ペットショップのなかでも良心的な運営を行う企業が選定された可能性があります。さらに、調査協力店舗は顧客相談に注力する等して、販売犬猫に発生した問題行動が設問事項に該当するか相談を受けた可能性も否めません。
3. 母子分離日齢については、専属バイヤーが全国の契約ブリーダーに遵守徹底を求めている企業も存在します。契約ブリーダーから仕入れて全国販路を持つ企業と、地域型個人経営店の比率も不明です。（空輸方法・回数の別、店舗間輸送の有無等）
4. ＺＰＫは全国組織であるとはいえ業者加入率は高いとはいえず、非加入店が依然多いこと、幼齢犬猫のレンタルや移動販売など過酷な販促方法をとっている店がある事も考慮する必要があります。　〔添付資料�@　日本のペット流通過程下における輸送発生状況別生体フロー〕
5. ＜ペットショップ・ブリーダー飼育環境アンケート調査＞で公開された販売頭数に対する死亡割合より高い数値（4％以下）を公開している企業もあります。
6. 個体差もさることながら、出産日時の誤差が発生する可能性があります。
   ・同じ親から同じ日に生まれた兄弟であっても、第一子とそれ以降の出生時間に大きな差が生じる可能性があること。（一頭当たりの出産の時間は5分〜60分以上、次の分娩が始まるまでに最大3時間位かかる場合もあるといわれています。）
   ・犬や猫の生年月日を証明させるための担保措置以前の問題として、24時間常駐ではない犬舎（夜間出産時に立ち会いがなく翌朝確認の場合など）、午前0時を過ぎて生まれていたとしても、前夜出産扱いにされている可能性も考慮する必要があります。
   ・49日齢下でも親と一緒にしておくことを嫌がる契約ブリーダーは多いと話すペットショップがありますが、そのことが犬4033頭のデータベース（店舗導入日齢別、母子分離日齢）によって裏付けられています。

1. 動物愛護管理法改正に伴い議論されている「8週齢規制」に関連する幼齢動物についてのアンケート調査
   実施：一般社団法人日本小動物獣医師会　動物愛護・環境保全委員会
   期間：2011年11月中旬〜30日　　対象：日本小動物獣医師会会員獣医師（回答数767）
   （犬猫幼齢動物を親等から引き離す日齢として最低何日以上が好ましいと思われますか。
   ⇒回答平均：63.6日　/　56日齢以上の割合：81.3％　）
2. Early weaning increases aggression and stereotypic behaviour in cats
   Milla K. Ahola, Katariina Vapalahti & Hannes Lohi, Scientific Reports 7,
   （Article number: 10412 (2017), doi:10.1038/s41598-017-11173-5）
   フィンランド・ヘルシンキ大学の獣医生物学部チームが国内の猫の飼い主やブリーダーを対象として実施したアンケート調査（40品種・5,726頭分のデータ）をもとに、子猫を親から引き離した時期と成長後の問題行動との関連性を検証した論文。stereotypic wool suckingとも相関がみられ、子猫と母猫を引き離すタイミングを14週齢以降にすべきと提唱。

以上〔要旨終わり〕