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ALIVE資料集 No.22
馬の福祉に関する国際指針と主な法令・基準
2005年3月18日発行 57ページ 800円
日本国内で飼育されている馬は十万頭をこえます。その大半は競走馬で、つぎに多いのが食用(農用と称されます)馬。三番目に、コンパニオンアニマルとして親しまれ、頭数も増加中の乗馬やポニー、ロバ等がいます。
馬たちの中には、快適な環境で適切な管理を受けているものも多くいます。しかし、知識や経験不足、誤った信念などから、乱暴に扱われたり、不適切な飼育環境で苦しんでいる馬も決して少なくありません。
とくに近年は、様々なタイプの乗馬施設における馬の虐待や、不適切で利用者にとって危険な取扱い事例が多く発生しています。現在の日本には乗馬クラブ・施設の開設・営業に関わる法規や指針がなく、知識経験が皆無の人でも自由に営業ができる状態であるため、利用者と馬、双方にとって潜在的な危険が大きいといえます。世界有数の競馬大国でありながら、一般の馬の福祉や適正管理についての取組みが後れている状況は改善が必要でしょう。
この資料集は、これから私たちが国内の馬福祉関連の法や指針の整備を進めてゆく上で、参考になる先進諸国の法規や国際団体の指針を集めたものです。すべてを網羅することは不可能ですので、とくに参考になりそうなものをピックアップしました。
原文の参照については関連ウェブサイトを検索、または本会までお問合せ下さい。
「馬の福祉」とは、決して外国からの輸入概念ではなく、我が国においても古来、牛馬をはじめとする様々な家畜をいたわり大切にする思想が伝えられてきました。現代の動物福祉学は、社会の変化に応じて、人間に本来備わっている他者への思いやりに科学的な評価と人文科学の手法を取り入れ、客観的、普遍的な規範をつくってゆく試みであるということを付け加えたいと思います。
2005年3月18日
馬の保護管理研究会(EPMRP) 代表 青木 玲
※内容に関するお問合せは馬の保護管理研究会までお願いします。 http://www1.odn.ne.jp/epmrp
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