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5月、京都府の民家の竹藪でタケノコを掘っていた子グマが、人々の目前で射殺されるという事件が起こりました。テレビで報道され、全国から抗議が殺到したとのことです。また、5月15日には、岩手県金ヶ崎町で民家に入ってリンゴを食べていたクマとおぼしきクマが駆除されました。今年は特に各地でクマの出没情報があり、人身被害も起こっています。クマの人里近くへの出没の理由は、
があげられます。
クマによる被害を防ぎ、共存をはかるには、クマを過度に恐れず、しかし人里には近づけないように追い払うこと、そのために習性や生態、特に行動域に関する調査や研究を行い、生息地の保全のために、できる限りの対策を取ることがもっとも重要ではないでしょうか。
また、秋田、山形、新潟の3県では、長年の間、春グマ駆除(被害がないのに予防的に駆除すること)が行われています。このような悪習は直ちに廃止すべきです。
本州では毎年1000頭以上のツキノワグマ、北海道では500頭以上のヒグマが、狩猟と有害駆除で殺され続けています。
野生動物の有害駆除は、実際に農作物被害などが起こった場合に、自治体の許可を受け公費によって行われる業務です。ところが「春グマ駆除」(予防駆除)は、被害の実態がないにもかかわらず、これから被害が起こる可能性があるという理由で、事前に駆除頭数が決められ、予防的に行われるものです。その背景には、春先のクマの胆(胆嚢)が高く売買されるという悪習があります。公費で行われる有害駆除によって特定の人に利益がもたらされることは不正であり不当です。有害駆除が、クマの胆の闇取引を助長させているのです。(サルの場合は、実験用密売の問題が起こっています) 春グマ駆除は、北海道や岩手県では廃止されていますが、東北3県では依然として続いています。 クマのような大型獣を殺すことは、自然の生態系にも多大な影響を及ぼします。野生動物は国民の共有財産であり、私たちはクマの生存に大きな関心を持っています。今必要なことは、森や多様な生態系を守り、密猟や過剰駆除を防止し、被害防除対策を立てながら、共存する道を探すことではないでしょうか。
東北地方のクマの狩猟・駆除頭数(平成11年度)
資料:地球生物会議
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