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国連、大型類人猿に関する緊急会議を召集

ALIVE海外ニュース 2004.1-2  翻訳:宮路

 国連は、人類に最も近い親類で、絶滅の危機に瀕している大型類人猿の救援戦略を練るため、アフリカと東南アジアの23カ国に緊急会議への出席を呼びかけた。

 この会議を主催した国連環境プログラム(UNEP)常任理事クラウス・テプファー博士は、大型類人猿にとって、時計は真夜中(最終時刻)まであと1分のところだ、という。

 環境保護者は、人間と96パーセントのDNAを共有する大型類人猿を絶滅から救うことは、より持続可能な将来を形成する人類の能力にとって非常に大きな象徴的意味があるという。

 大型類人猿は、消滅の危機にある生態系の重要な指標種であり、熱帯林の健全性と多様性の維持に重要な役割を果たしているが、ほとんど全種が「絶滅危惧種」あるいは「絶滅寸前種」に分類されている。

 国連が主催する会議では、生息地の96パーセントで減少しているゴリラ、オランウータン、チンパンジーの個体数を復活させるための保全戦略を練る。

 保全戦略は大型類人猿の生息するアフリカ21カ国と東南アジア2カ国に生存計画を採択するよう呼びかけ、また、経済的に豊かな国々に保全のための資金提供を求める。資金提供国候補の中でも、日本とアメリカが英国に協力して先導的役割を担うことが期待されている。

 パリにあるユネスコ本部で専門家がまとめたものは、来年末までに大型類人猿に関する閣僚会議召集を検討するために各国へ送付される。

 会議の開催地として、ゴリラ、チンパンジー、そしてこの国にしかいないボノボ(ピグミー・チンパンジー)の重要な個体群の生息するコンゴ民主共和国が検討されており、他にナイジェリア、セネガル、ガボン、カメルーン、ウガンダの名があがっている。

 大型類人猿の現存する生息地を脅かす主要因は、採鉱や石油採掘を容易にする道路建設、ブッシュミート狩猟、そして森林の耕作地への転換などで、最近の概算によると、アフリカのゴリラは現在の生息地を毎年2.1パーセントの割合で失い、マレーシアとインドネシアに生息するオランウータンの場合、この数字が5パーセントまで上昇する。

 西ローランドゴリラは94,500頭ほどが生息しているが、3つの亜種(マウンテン・ゴリラ、クロスリバー・ゴリラ、ビウィンデ・ゴリラ)は、UNEPによれば、「野生では近い将来、絶滅する危険が非常に高い」状態だ。 クロスリバー・ゴリラは、ナイジェリア-カメルーン地域に150から200頭ほどしか残っておらず、これが5つの個体群に分かれており、それぞれが孤立した丘陵部に生息している。 また、マウンテン・ゴリラとビウィンディ・ゴリラの個体数もそれぞれ約300頭まで減少している。

 生きたゴリラとゴリラの身体部を使用した製品の国際取引は、それまでゴリラにとって重大な脅威となっていたが、1977年にこの種がワシントン条約記載種となってから激減している。

2003年11月4日

Financial Times
http://news.ft.com/servlet/ContentServer?pagename=FT.com/StoryFT/FullStory&c
=StoryFT&cid=1066565599702&p=1012571727166


 
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