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類人猿のコマーシャル使用は虐待だ

ALIVE海外ニュース 2005.11-12  翻訳:宮路

 アイオワにある大型類人猿トラスト(Great Ape Trust)の科学者達は、いくつかの主要な動物園の同僚と共に、宣伝や娯楽に類人猿やサルを使用することに反対している。動物が虐待されているケースがよくあるからだ。

 動物福祉団体は、類人猿が突き棒でショックを与えられ、ほうきの柄、タイヤ交換用レバー、こぶし、ハンマーで打たれるところを記録してきた。何年もの間、こういった団体は、虐待を公表し、止めさせようと戦ってきた。 今、同じ戦いに加わる科学者の数も増し、この問題は、今まで以上の関心を集めている。

 娯楽業界の、サルの個人所有者やトレーナーは、サルは褒美と愛情のために芸をするので、虐待のためではないと主張するが、実際に打たれなくてもサルは何らかの形で苦しむという科学者もいる。大型類人猿トラストのシュメイカーは、大型類人猿の商業目的使用は、それが娯楽であれ、ペット用売買であれ、写真撮影であれ、ある種の虐待なしで行うのは不可能であると思う、と言う。

 若いサルは、ほうびをもらおうとして人のいうことを聞くのであり、まだ、幼い時期に自分の母親から引き離されることが常で、このような体験は、感情的、心理的にダメージを与えるし、また、野生で母親から子供を奪う際、子供を守ろうとする母親を銃で撃つことも多い。

 娯楽業界で使われているサルは、成長し、より扱いにくくなるに従って、打たれたり、ショックを与えられたり、去勢されたり、歯を抜かれたりする場合が多い。「虐待は、誰も見ていないときに起こる」と、シュメイカーはいう。 映画のスクリーンでよく見られるサルの「笑顔」は、笑っているのではなく、恐怖で顔が引きつっているのだ。また、サルが年を取り、働けなくなると、標準以下の、動物園水族館協会から公認されていない動物園に送られることが多い。米農務省は、連邦動物福祉法に基づき、サルが最低飼養基準に則って飼養されているかどうかを取り締まる立場だが、めったに行動を起こさないと、批判されている。

 虐待問題だけにとどまらず、シュメイカーは尊厳と敬意を持ってサルを扱って欲しいと願っている。人間のように服を着せ、サルをユーモラスに描くことはまさに広告主、そしておそらく消費者が好むイメージだ。最近、サルは広告のいたる所に姿を現している。しかし、科学者たちは、このような広告は見る人に、サルについて誤った印象を与え、そのイメージを損なうと考えている。

 動物保護団体側はショービジネスにおける類人猿の使用に反対していくつかの成功をおさめ、ホンダ、Puma、Kedsなどが、類人猿やサルの広告を中止することに同意した。他にも、類人猿の広告などへの使用を商業的搾取と見なし、これを批判し始めた人々がいる。その中には、霊長類学者のジェーン・グドール、Chimpanzee Collaboratoryという研究者のグループ、アトランタ動物園やリンカーンパーク動物園で働く科学者らがいる。

2005年8月15日

The Des Moines Register


 
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