大型類人猿に「権利」が与えられる可能性も
ALIVE海外ニュース 2006.7-8 翻訳:宮路
スペインの与党、社会党は、人間との類似性に基づいて大型類人猿へ権利を与える案を議会に発議しようとして物議をかもしている、と報道された。
動物の権利団体ADDAによれば、この発議が承認されれば、スペインは類人猿の権利を公に保護する最初の国のひとつとなる。
社会党はゴリラ、チンパンジー、オランウータン、ボノボの「奴隷化」を禁止しようとしており、これが実現すれば、スペインは国際的な大型類人猿プロジェクト(Great Ape Project)のコンセプトを支持し、彼らに生命、自由、そして拷問されない権利を与えることになる。
環境大臣クリスティーナ・ナーボナは、社会党は、大型類人猿に人権を与えようとしているのではなく、彼らの生息地を保護し、虐待的扱いや様々な曲芸に使用されることを防ごうとしているのだと説明する。
スペインの動物園やサーカスでは、大型類人猿は小さいケージで飼養されており、去勢されている個体もいるし、静かにさせておくために声帯を除去されているものもいる。
大型類人猿は人間と99パーセントの遺伝子を共有する。彼らの権利を擁護する側は、人間のそれに似た感情や文化、そして知的・道徳的資質を有するといわれている。
エルモンド紙によると、社会党の発議は、世界中の70の大学から支持を得たというが、誰もが社会党のイニシアチブを支持しているわけではない。
パンプロナのフェルナンド・セバスチャン大司教は、この発議は「ばかげている」といい、アムネスティ・インターナショナルの代表デリア・パドロンは、多くの人間がまだその権利を保障されていない中での、サルの「人権」を求める発議には「驚いている」という。
2006年4月26日
ドイツ通信社 (DPA)
© 2006 dpa - Deutsche Presse-Agentur
http://science.monstersandcritics.com/news/article_1158607.php/Spain_may_grant_rights_to_great_apes
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