【EU】

ヨーロッパの養豚農家の動物福祉に対する姿勢

ALIVE海外ニュース 2008.1-2　翻訳：宮路

ブリティッシュ・フード・ジャーナル誌は、オランダ、イタリア、フランスの養豚農家の動物福祉への姿勢について、次号に３つの記事を掲載する。これらの記事は、各国における動物福祉の主な特性に焦点を当てており、適正な実施例を取り上げている。

■オランダの養豚農家

品質保証計画に参加している６２の養豚農家が、動物福祉、法、品質保証計画、動物に優しい製品について質問を受けた。
結果は２つのグループと傾向に分かれた。価格効率性・生産効率性重視の市場に製品を提供している農家は動物福祉を動物の健康や繁殖効率の観点から定義する傾向があり、動物福祉と環境への配慮に重点を置く「環境重視市場」に製品を提供している農家は、 動物が本来の習性を表現できる空間を提供するものとして定義する傾向がある。
記事は、オランダの養豚農家が動物に優しい生産へと転換する意欲を明察している。

■イタリアの養豚農家

イタリアの養豚農家もオランダの農家と同じ内容の質問を受けた。しかし、質問された農家の数が比較的少なかったため、調査は制限されたものとなった。それでもこの調査に価値があるのは、イタリアの養豚農家が既存の生産計画や法律の観点から動物福祉に対する発言を行ったのは、これが初めてだということだ。

■フランスの養豚農家

６０の養豚農家がこの調査のために質問を受けた。
結果は、厳しい品質保証計画に参加している養豚農家は、動物福祉を動物に自然な生活環境を提供することと関連付けていることを示した。計画に参加していない農業者にとっては、動物福祉とは、バランスのとれた食事と良い住居を提供し、家畜が健康であることを意味する。
調査は、動物福祉に関する公的規制と個々の計画に対する姿勢についての優れた概観を提供している。

２００７年１０月２４日
PIG PROGRESS.net
http://www.pigprogress.net/news/id1602-33711/european_pig_farmers_on_animal_welfare.html