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ダウン工場のガチョウとアヒル

海外の動物保護団体雑誌より 2011.10 翻訳:カバリヤまほ


毎年秋冬になると、コートや羽毛布団などの防寒対策を考えはじめる。毛皮製品の裏の残酷性についてはよく知られているが、洋服、枕、掛け布団、ソファーやクッションの詰め物に使用されているガチョウやアヒルの羽毛が、羽毛(ダウン)工場でどのように生産されているかはほとんど知られていない。

羽毛の採取には2つの方法がある。食用に殺された鳥から副産物として得る方法と、生きている鳥からむしり取る方法だ。もちろん生きた鳥から羽毛を剥ぐことは、ものすごい苦痛を鳥に与えるが、実はこの方法は羽毛生産国のハンガリー、ポーランド、中国の羽毛工場では日常的に行われている。一生の中で、羽毛を4回もむしり取られることもある。羽毛をむしり取られた後は、屠殺されるか、またはフォアグラ用に更に酷い扱いを受け続ける。1枚の掛け布団を生産するためには75羽の鳥が必要だ。

この生きたまま羽毛をむしり取る方法は、長い間一般市民の目からは隠されていた。しかし、2008年2月、スウェーデンのテレビ番組が羽毛工場のドキュメンタリを放送し、多くのヨーロッパ人が初めて羽毛生産の現実を知ることとなった。番組で放送されたハンガリーのガチョウ飼育場では、生きているガチョウたちが、羽毛をもの凄い速さでむしり取られ、その苦痛から逃れようと苦悶している姿が映された。その後、数羽のガチョウは体中が麻痺し、傷だらけになっているにも関わらず、床に置き去りにされた。大きく開いた傷口は、その場で従業員により、麻酔も打たれずに針と糸で縫い合わされていた。

ハンガリーの工場の映像は、おそらく50〜80%のダウン工場で行われている。しかしヨーロッパダウン・フェザー協会と中国フェザー・ダウン業界は、実際の割合はもっと低いと主張している。生きたままむしり取る方法は費用がかかるが、それは需要が最も多い日本に輸出されている。スウェーデンのIKEAは、この番組の放送後、独自で調査を行い、実際にむしり取りの現実の割合が高いことを確認した。

ヨーロッパの消費者からのリアクションは非常に大きい。ヨーロッパの企業で羽毛を使った製品を扱っているところは現存のポリシーを確認し、またEUも現在の規制を再確認している。生きたまま羽毛をむしり取る方法は、EUでは既に違法だが、法律を強制するための制裁がない。

アメリカでは生きたままむしり取る方法は通例ではないが、アメリカも羽毛生産国から羽毛を輸入している。

驚くことに、多くの会社が“羽毛生産のために鳥は殺されていない”と宣伝する。まるで生きたままむしり取るほうが良いということを促しているようだ。この事実を歪める表現で、痛みを感じ意識を持つ生き物が拷問で苦痛を受けている事実はまったく無視されていることになる。他の会社でも同様の表示があるが、全面的に表示されていない場合がある。また羽毛製品を販売しているにもかかわらず、仲介者が多いため、一体羽毛がどこから来ているのかなどまったく知らないという企業もある。
 
羽毛の原産がどこかを特定することは難しいため、私たちにできることは、まず羽毛製品を買わないことだろう。シンサレート、プリマロフト、サーモライト、ポーラガードといった代替品もある。このような合成製品は防水性に優れ、洗濯機で洗えたり、手入れも簡単、アレルギー対策にもなり、値段も羽毛より安いというように多くの利点がある。濡れてもすぐ乾くし、動物の苦痛も伴わない、という最高に優れた点がある。

 

 





 
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