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【イタリア】
ALIVE海外ニュース 2003.9-10 翻訳:宮路
イタリアはようやく、ペットを遺棄する者、闘犬を主催する者、違法な毛皮業者を重い罰金と禁固刑に処する新法を制定し、動物虐待を厳しく取り締まることになった。国会はこの画期的な新法を、8月に夏休みが始まり、海岸へ休暇に出かける飼い主が道端などに何千もの犬を捨てる時期になる前に承認するとされている。
他の多くのEU加盟国が動物を法的に保護している一方で、イタリアはこれまでこの問題を無視してきたが、イタリアWWFの副委員長サントロシは、これでイタリアの動物は初めて役に立たない物品ではなく生き物として扱われることになるという。
すでに国会の委員会で承認された新法の下では、ペットを放棄する者には、1年以下の禁固刑および1万ユーロ(約130万円)以下の罰金または1万5000ユーロ(約200万円)以下の罰金を言い渡される。
イタリアの動物の権利団体によると毎年15万匹の犬猫が飼い主によって遺棄されており、また、毎月、何百もの動物が故意に傷つけられたり、虐待を受けたり、飼育怠慢の犠牲になっているという。最近では、イタリア北部のポー川で巨大ナマズ専門の漁師がえさに生きている子ネコを使用しているということが発覚した。
新法の下では、違法に動物を殺したとして有罪の判決を下された者は18ヶ月以下の禁固刑、また、闘犬を主催した者は1年から3年の禁固刑と16万ユーロ(約2130万円)以下の罰金を科される。
違法である犬猫の毛皮取引に関与した者は、1年以下の禁固刑および5000から10万ユーロ(約70万から1330万円)の罰金に処される。
MSNBC News
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