平均的な八歳児は電子メールの送り方やインターネットの検索方法は知っているかもしれないが、イギリスの何百万という子供たちは、自分達の食べ物がどの動物からのものなのか知らないということが英国デイリー・ファーマーズの新しい調査で明らかになった。最近の八歳児は、牛が卵を産むと思っているのだ。
政府は、子供に健康的な食事の摂取を促そうと、学校給食の徹底的な再検討を行っているが、最新の調査結果は、学校給食を変えるだけでは問題がすべて解決しないことを示唆している。また、食物の由来について子供を教育する必要もある。10人にひとり以上(11%)の8歳児がポークチョップがどの動物の肉なのか知らず、18%はヨーグルトがどの動物由来なのか、11%はチーズがどの動物由来なのかまったく知らなかった。
イギリスの子供たちが農業や地方というものをどのように見ているかを知ろうとする「牧草はより青々しくキャンペーン」(“Grass
is Greener Campaign”)の一環として、酪農業者は千人以上の8歳から15歳までの子供に、牛乳、卵、チーズ、ヨーグルト、ベーコン、ポークチョップ、ビーフバーガーがどの動物に由来すると思うかを尋ねた。その結果、食糧生産に関する知識は年齢と共に高くなっていくが、かなり多くの子供たちが、食品とそれが由来する動物を結び付けられないことがわかった。
■主な調査結果
食物とのかかわりが最も深いのは地方の子供たち
地方に暮らす子供は、一貫して、都市部で暮らす子供より食物に関する理解度が高かった。ビーフバーガーが牛由来であることを知らない都市部の子供は地方の子供の2倍(それぞれ8%と3%)、ヨーグルトの由来を知らない都市部の子供は10%だが、地方の子供では6%。さらに都市部の子供の2%は牛が卵を産み、ベーコンは牛や羊由来だと思っている。
チーズについて知らないウェールズの子供
ウェールズのチーズは有名だが、ウェールズの子供はチーズについて知らない傾向がある。8歳から15歳の子供のおよそ10人にひとり(11%)はチーズが牛か羊由来であることを知らないが、東ミッドランズ地方の子供では3%だ。
また、ヨーグルトの由来を知らない子供が一番多いのは西ミッドランズ地方で、6人にひとり(14%)がどの動物由来なのか知らないが、ウェールズでは6%だ。
すべての子供が、牛乳が牛由来であることを知っているのは酪農業にとって少しはましな知らせだだろう。
英国デイリー・ファーマーズ業務部のギブソン部長は、「この調査は、かなり多くの割合の、特に都市部に暮らす子供が、どの食べ物がどの動物由来のものなのかという基本的なレベルで、自分たちが食べているものが作られる過程を知らないということを明らかにした。政府や健康機関が学校における健康な食生活を奨励している折、食物の成分と共に、それがどのように生産されるのか子供に教えることが重要だ。まだ若いうちから、地元で丹精込めて作られた食品の利点について教えることで、後の健康的な食品に対する理解と認識が大きくなるだろう。
私たちの「牧草はより青々しくキャンペーン」を通して、子供たちが食べ物や地方をどう見ているかを明らかにするだけでなく、酪農業について子供に教える方法についても実施していくつもりだ」と述べている。
2007年3月1日
ThePigSite.com
http://www.thepigsite.com/swinenews/13561/uk-kids-think-bacon-is-from-cows-or-sheep