【アメリカ】

アメリカ南部の大洪水：被災地での動物救援活動

ALIVE海外ニュース 2011.5.20　翻訳：カバリヤまほ

米国のミッシシッピ川が1927年以来の水位上昇で流域に大規模洪水を引き起こし、ミッシシッピ州など6州に被害が拡大している。
米国人道協会（HSUS）は、最近南部の州を襲った竜巻と洪水の影響を受けた動物たちと、動物のシェルターの救援活動を精力的に行っている。

竜巻の後、アラバマ州のコミュニティー活動
　タスカルーサでは、全壊してはいないが被害を受けている家庭を訪問し動物を探している。加えて被災地に残っている人々から、動物に関する情報、例えばペットフードの配達が可能かどうかなどの情報を収集と、HSUSができることがあるかなど、聞き込みの調査を実施している。

　竜巻の被災地に３箇所の運営拠点を設置し、保護した動物、一般の人々が見つけ持ち込んだ動物の保護、迷子の動物の情報交換、そしてペットフード、ケージなどの必需品の提供をしている。

ミシシッピィ州の洪水対策
　ルイジアナ州とミシシッピィ州の境界にあるアダムス郡は、洪水の危険性がある地域住民に対し、来週中には避難するように呼びかけている。アダムス郡はHSUSに対し、避難する家族と動物たちのために、家族の避難期間に保護できる動物用避難施設を設置し、運営していくようにと要請してきた。HSUSは既にその準備は進めていた。

テネシー州の洪水対策
　HSUSはテネシー州の北西部で洪水発生の危機があると認識した。この地域は田舎であり、多くの家畜が飼育されている。HSUSはナッシュビルに大型動物を収容する場所を確保しており、そこを家畜のために使えるように準備をしている。必要なら拡大することもできる。

ミズーリ州の洪水対策
　５月４日に受入れた動物の数が大幅に増えた。HSUSはASPCA（米国動物虐待防止協会）に約３７０頭の動物（その中には犬、猫、馬、ヤギ、ウサギ、モルモットほか多種）のケアの援助提供している。動物と動物用の一時避難場所で、ベストな人道的ケアが施されることを確実にしていくために、効率的で、規準となる運営手順が明日から導入される。

その他の援助
　HSUSは、他の被災地、たとえばケンタッキー州やイリノイ州などにも、様々な物資の提供とマンパワー提供の要請に対応している。救援活動が行われている地域を優先し、救援対策や活動にプラスの影響を与えるASPCAのような団体と協力し、各州のHSUS代表者と仕事を進めている。

２０１１年５月６日
米国人道協会のサイトからhttp://www.humanesociety.org/news/news/2011/05/tornado_alabama_050411.html