【オーストラリア】

動物虐待防止サミットへの呼びかけ

ALIVE海外ニュース 2005.3-4 　翻訳：宮路

　オーストラリア最大の獣医師団体が動物虐待撲滅に対する全国規模の取り組みを呼びかけている。この呼びかけは、いくつかの州で動物への残虐な虐待事件が起こったことを受けて行われた。オーストラリア獣医師会(AVA)は、ニューサウスウェールズ州政府の動物虐待対策部設立を歓迎すると同時に、連邦政府にもさらなる尽力を求めた。

　AVAは、ニューサウスウェールズ州政府のイニシアチブを支持し協力を惜しまないが、最近、複数の州で起こっている残虐な動物虐待の例からも明らかなように、この問題はひとつの州に限られるものではない。動物虐待はすべての州や領域でおこる全国的な問題であり、効果的な対策を講ずるには全国規模の協力が必要であり、包括的に取り組まなければいけない問題だとAVA会長のメイキン博士はいう。

　刑罰の強化は問題解決の一部分にすぎず、いくつかの側面から一貫して問題に取り組む必要があるが、そのなかには地域共同体の意識向上、児童教育プログラム、効果的なフォローアップと利害関係者間のより良い関係を含めたより良い報告システムが含まれる。

　２週間前にシドニーで起きた３人のティーンエイジャーによる子猫の虐待後、この事件を真似た一連の事件が報告されている。

2005年１月29日

The Sydney Morning Herald
http://www.smh.com.au/news/National/Calls-for-summit-on-animal-crueltys/2005/01/29/1106850155825.html?onfiltered=true&oneclick=true