【ドイツ】
ドイツ、アザラシ製品の輸入禁止へ
ALIVE海外ニュース 2007.5-6 翻訳:宮路
ドイツのジーホファ農業大臣は、あざらし製品のドイツへの輸入禁止法を導入すると発表し、これを受けて、カナダの動物福祉グループは東海岸でのアザラシ狩りに関するカナダ政府との戦いに大勝利を収めたと宣言してる。大臣は、アザラシ製品の輸入禁止を欧州連合(EU)に何度も要請してきたが、EUの対応に待ちくたびれたとコメントしている。
米国人道協会によると、ドイツの輸入禁止によって、カナダ産未加工アザラシ毛皮の市場が20パーセント削減される。例年のアザラシ狩りでは、2003年から2005年にかけておよそ100万頭のアザラシを捕獲し、昨年の捕獲割当頭数は32万5000頭だった。
カナダ政府は、春のアザラシ狩りが人道的で持続可能なものであると主張するが、動物福祉団体はこれが残酷な屠殺であるとし、長い間禁止を求めている。カナダにおけるアザラシ狩りは主にヨーロッパの毛皮・ファッション業界に、タテゴトアザラシの毛皮を供給している。
1月、欧州委員会はEU全体の輸入禁止を求める欧州議会の提訴を、アザラシの子に由来する毛皮の輸入を一部禁止する1983年のEU法で十分対処できるとして却下したが、英政府は、今月の初めに、輸入禁止を導入するようEUの近隣国に求めていくと述べた。
2007年2月26日
Toronto Star online
http://www.thestar.com/News/article/185822