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レスキューされたギボン(テナガザル)
写真提供ALIVE(本文と無関係)

<インドネシア>

絶滅のおそれのある野生動物を救え

Femke den Haas 寄稿者(ジャカルタ)
2005年7月5日 ジャカルタポスト


インドネシアは、世界でも最も絶滅危惧動物の多い国の一つである。

違法なペット売買は、多種の動物の生存に大きな脅威となっている。

豊かなインドネシアの生物多様性は我々の目の前で消滅しかけている。

熱帯雨林は伐採され、動物たちはペットやその他の目的で売買されるために、自然界から捕獲されてくる。「森の人」を意味するオランウータンが、いまや絶滅の危機に瀕していると、知らない者がいるだろうか。

この高い知性のある類稀な大型類人猿はその生息地を失いかけており、違法な売買が生存を脅かす主な原因のひとつである。オランウータンは大抵見せ物用に虐待されており、タイでは違法に密輸された140匹以上が、動物園で観客を楽しませるボクシングショーに使われている。これらのオランウータンは1年以上前に押収されたが、タイ政府はいまだにインドネシアへ帰すことを拒否している。

野生のオランウータンの数は、過去20年間で50%減少してきた。
違法に売買された赤ん坊の少なくとも4匹のうち3匹は死亡するからだ。

雌のオランウータンは生涯で子供をわずか3頭しか出産せず、50歳くらいまで生きる。
母親は大切な我が子を何年もかけて世話し、一歩一歩自分の力で生き抜くことを教える−ちょうど人間のように。

野生動物の違法売買の影響は非常に大きい。数多くの他の類人猿、爬虫類、鳥類、その他はどうだろうか。

動物の商取引を取り締まらなければならない。

需要がある限り、この違法な売買を終わらせることは難しい。そして、法律を施行するプログラムが実行され、違法に売買された動物が押収され、売買者が罪に問われない限りは。

西欧諸国もまたエキゾチックアニマルの収益を厳しく取り締まる必要がある。

個人のブリーダー、動物園やその他の利害関係者は、今日起こっている違法売買への責任が今でもある。

さらに必要な法施行プログラムへの支援として、インドネシア・レスキュー・センター・ネットワークがギボン・ファウンデーションによって建設された。

インドネシア各地の9つのレスキューセンターが、救助し解放する活動をしている。押収された動物の世話をし、可能であれば本来の生息地へ帰す。

売買を監視するプログラム、押収、教育や動物の世話がネットワークの主な活動である。

押収された動物は種によって、専門のリハビリテーション・プログラムへと送られる。

リハビリテーションは、時間と費用がかかり、非常に集中的なプログラムである。
そのため、ほとんどのリハビリテーション・センターはある特定の動物に焦点を合わせている。

例えばギボンたちは、Kalaweitプログラムへ送られた。このプログラムはスマトラとボルネオに生息する種類のギボンの為にふたつのセンターを運営している。

セントラル・カリマンタンにあるNyanu Menteng プログラムは、現在300匹のオランウータンの世話をしている。これらすべての類人猿は孤児で、プログラムでの代理母から自立することと生きるための方法を学ぶ必要がある。

サウザンド・アイランドに生息するシロガシラトビの野生復帰プログラムでは、押収された数十羽の鳥の世話をしており、長いプロセスを経て自然へ帰す。

首都ジャカルタ特別市のマスコットであるシロガシラトビは、90年代の終わりにその地域からいなくなった。地元でmalu malu として知られているスローロリス(Nycticebus concang)は、ジャカルタの交通量の多い交差点付近でおもちゃとして売られている。

Malu malu(文字通りの意味はshy〔内気な、用心深い〕)は、恐ろしい感染症をほうっておかれ、しばしば売買者に歯を切られる。この世界的に昔から親しまれている類人猿は夜行性であるが、太陽が目を焼く白昼に売られている。

このような動物は皆、保護動物であり、飼育や売買は違法であるにも関らず、依然として売買されている。インドネシア・アニマル・レスキュー・ネットワークは、人々に、動物がかわいそう、救いたいと思っても、野生動物を決して買わないようにとアドバイスしている。

その代わり、ネットワークへ報告してもらい、可能なことをする。

絶滅の危機に瀕しているインドネシアの種を救うためには、厳しい法律の執行プログラムが、Pramuka鳥市場のような中心的な売買拠点に適用されなければならない。

忘れないで欲しい、絶滅すれば永遠にその存在がなくなるのだ!

http://www.thejakartapost.com/detailfeatures.asp?fileid=20050705.P01&irec-0


Saving endangered fauna in Indonesia
Source: Copyright 2005, Jakarta Post
Date: July 6, 2005


 
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