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 HOME > ズーチェック > 京都市動物園が「動物のふれあい」についての意識調査を実施しています(募集期間:2月1日午前0時〜2月28日午前0時)
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京都市動物園が「動物のふれあい」についての
意識調査を実施しています
(募集期間:2月1日午前0時〜2月28日午前0時)


京都市動物園が、「動物のふれあい」についての意識調査アンケートを実施しています。
京都市動物園に限らず、動物園・水族館における「動物のふれあい」について皆様がどのような考えを持っているか意見を集め、動物園の運営管理に活かしていくとのことです。
(ウェブアンケート形式。氏名・メールアドレスは記載不要。二次元バーコード有。)

◎京都市動物園ニュース
「動物のふれあい」についてのご意見を集めています!
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/news/20220128-65040.html

上記ニュースのリンク先:
「動物とのふれあい」についての意識調査
https://sc.city.kyoto.lg.jp/multiform/multiform.php?form_id=5282

すでに意見を送ってくださった方もいらっしゃるかと存じますが、ご存知なかった方、これから送っていただける方は、2月28日午前0時までにリンク先のアンケートフォームからご意見お送りください。
(締め切りは表記通り27日23時59分59秒まで、時間が過ぎるとフォームが使用できなくなる設定だそうです。)

なお、京都市動物園の担当者に「動物とのふれあい」についての意識調査を実施した理由をうかがってみたところ、 これまでも動物福祉の観点から1個体あたりの負担を最小限に抑えるために隠れ場所を作り、動物の意思で退避できるようにした上で、整理券を配布し、平日は10分ごとの入替え制で10名×3回、抱っこは不可とするなど制限を設けてきたものの、本当にこれで良いのか悩むことがあったので実施されたそうです。
(ふれあい自体を止めるべきか、ふれあいの実施制限を緩めるべきか、どちらで悩まれているのかは不明です。)
意識調査アンケートの設問内容(選択肢)からは、その狭間で葛藤しているかもしれない様子が伝わってきますが、 「動物ふれあい」のニーズがあったからといって制限緩和をされても困りますし、アンケートの集計結果は動物のためになることに活用していただかなくてはなりません。

そして、かねてより疑問に思っていたことですが、京都市動物園の「動物福祉に関する指針」初版には掲載していた動物のストレスに関するエビデンスが、改訂版では削除された理由も質問し、回答に対する意見も盛り込みました。

さらに、この意識調査は「京都市動物園に限らず」意見を送ることができ、例えば環境省が犬猫以外の動物の基準を見直す際に集計結果を参考にすることも考えられるため、飼養展示環境、飼養頭数、終生飼養状況等についても言及しておきたく、諸点を確認して作成した当会の意見を、以下に掲載させていただきます。

(注)1000文字以内の制限がありますのでご注意ください。当会も掲載している意見全文、リンクなどを一度にまとめて送ることはしていません。



【当会の意見】

◆「動物とのふれあい」について

1.「動物とのふれあい」と聞いて、どのように感じますか(複数回答可)
<参加したくない> <嫌い> <動物がかわいそう(気の毒)>を選択し、その他(自由記述)には、 < 動物が見知らぬ人とふれあいをしたがっているかのような誤解を招く表現 > と記載。

2.「動物とのふれあい」で得られることは何だと思いますか?(複数回答可)
「動物とのふれあい」なる誤解を招く表現から想起されるものばかりで、選択できる項目がなかったため、 その他(自由記述)に < 動物に対する誤った認識 > と記載。

3.ふれあう動物はどのように感じていると思いますか?
<嫌がっている>を選択し、その他(自由記述)に以下の文言を記載。
・「知らない人にさわられる動物はどのように感じていると思いますか?」と問うべき。
・諦めを学習した個体は、怖いから大人しくしておこう、終わるまで我慢しよう、と耐えていると思われるが、知らない人から触られる経験が浅い又は初めての個体にとっては恐怖とストレスは相当なものではないか。
・色んな人の匂いがつくことに不快感、嫌悪感を覚え、早く毛繕いをしたいと感じているのではないか。

4.「動物とのふれあい」について思うことをお聞かせください。
◇意識調査アンケートの集計結果は、動物に与えるストレスや負担を減らすため、できれば「動物とのふれあい」をやめていくためにご活用いただき、「動物とのふれあい」のニーズがあったからといって実施方法の制限緩和はしないでください。

◇動物に与えるストレスや負担を無視している施設が殆どであるなか、貴園の「おとぎの国」にて平日実施しているふれあいは制限(整理券配布、10分ごとの入れ替え制で10名×3回、抱っこ不可)を設けてくださっていることには感謝しておりますが、動物福祉に関する指針には「人に触れられることに対して耐性のある動物種・個体を選定する。」とあるにもかかわらず、ウサギやテンジクネズミを選定していることに強い違和感を覚えます。

◇「なかよし教室」の様子も拝見しましたが、多くの人に取り囲まれる恐怖に対してウサギやテンジクネズミに耐性がつくとは思えず、慣れさせるのも問題です。「動物についての知識を深める」といった目的も果たせるとは考えにくく、沢山の人に触ってほしいと動物が思っているわけではないので本末転倒です。
また、屋外実施は暑さ寒さなど「ふれあい」以外の負荷もかかるため、(1)のプログラムをやめていただくことで貴園の動物福祉のお取組みが本気であることが伝わり、お手本としての存在意義も高まると思います。

◇集客効果が大きい「動物とのふれあい」は、利害関係者が実施を正当化するために教育的意義や効果があると後付けして世論形成してきた経緯があり、ペット関連業界にいたっては、子どもや高齢者に動物を触ってもらう機会をいかに増やしていくか、公の場で「潜在顧客の掘り起こし戦略」を論じてしまう切羽詰まった事情があることを踏まえ、ふれあいをやめることを躊躇したり、罪悪感を覚える必要は全くありません。

◇京都市動物園に限らず、ということで、以下に販売・展示・貸出業者の問題を列記させていただきます。
動物が妊娠していることに気付かず大規模ふれあいイベントに利用、猛禽類を拘束状態で展示やふれあいに利用、エキゾチックアニマルを食品容器で即売、動物の購入や繁殖はやめないのにクラウドファンディングをする動物園、野生動物を酷使するサーカスと後援企業、飼育経験がない人への動物レンタル、動物を連れまわす移動動物園、 海洋動物の習性生態を完全無視している水族館など枚挙にいとまがなく、恥ずべき行為は直ちにやめるべきです。


◆ふれあいに利用する動物の飼養・展示環境その他
「動物とのふれあい」によって受けるストレスや負担を抑えても、展示場所やバックヤード施設が動物の生態、習性及び生理、年齢などに鑑みた快適な環境になっていなければ動物は気温や湿度によるストレスを受けてしまいます。
(現状では具体的な数値基準がないとはいえ、動物愛護法上「動物の健康と安全が保てない場所」はアウトであり、展示動物の飼養保管基準には「適切な温度」が保たれる構造、又は設備をそなえることが規定されていますので、動物福祉やエンリッチメント以前の問題です。)

◇動物に適した温湿度の維持管理が困難な施設は取り扱いをやめてください。
ウサギやテンジクネズミについて、夏はスポットクーラー使用、冬はビニールハウスで寒さ対策、日中は屋外展示しているとのこと、季節によっては屋内外ともに生理学的適温域から逸脱してしまうことも多々あるのではないでしょうか。
少なくとも、動物の意思で快適空間に移動できるようになっていなければ負担を最小限に抑えているとは言い難く、ふれあい以前に、飼養している動物に適した温湿度の維持管理が困難な施設は取り扱い自体やめるべきです。
(家庭飼養者は、獣医師監修の飼育本等に示されている温湿度範囲を死守し、糞尿の量や状態などに目を光らせ、異変があれば手を尽くし、惜しみなく設備投資する方が殆どです。)

◇個体ごとに名前をつけ、死亡時には名前、年齢、死因を公表してください。
現在、展示ウサギは13頭(一部を「なかよし教室」のふれあいに使用)、テンジクネズミ40頭(雄の一部に去勢手術を施し雌と一緒にふれあいに使用)とのこと。世話に当たる職員数は不明ですが、1人当たりが取扱う頭数が多いと体調異変に気付きにくく、きめ細かなケアができなくなります。
ライオンやキリンなどの看板動物が死亡すると名前・年齢・死因などが公表されることが多いですが、希少種でもなく飼養頭数が多い動物には名前がついていなかったり、死亡したときに年齢や原因が公表されることが殆どありません。マイクロチップ等による個体識別とは別に名前を付け、死亡したときは名前、年齢、死因などを公表してください。

◇ふれあい引退した動物の終生飼養状況を可視化してください。
現在テンジクネズミの繁殖は止めており、余剰個体を幼稚園や小学校に譲渡することはせず、動物の餌にもせず、引退後は別のエリアで終生飼養しているとうかがって安心しましたが、それらが事実であれば、御尽力が伝わらないのはもったいないないことですので、ブログ等でとりあげる等可視化していただけないでしょうか。
人間と同様に、動物も病気になったり高齢になると一層の配慮や細かなケアを必要であるという終生飼育の現実と重要性を伝えるほうが、「なかよし教室」のふれあい体験プログラムよりも重要かつ教育効果があると思います。

◇動物福祉に関する指針に、「コルチゾル濃度の増加」に関するエビデンスを再掲載してください。
初版にあった「唾液中コルチゾル濃度の増加」に関する研究論文の引用文が、改訂版では削除されてしまったのは、 当該論文の実施前提条件とは異なる制限を設けたことでストレスがなくなったからであると教えていただきましたが、研究論文に細かな条件を設けているのは、主に比較対象群における交絡因子の影響を排除することが目的であり、ふれあい実施後数日間は動物にストレスが残ったとするエビデンスも存在しますので、他の動物園の不都合その他、苦情があったのでなければ、次回改訂時はぜひそれらを引用してください。

・糞中コルチコステロンとコルチゾルの比較 - 日本大学歯学部
http://www2.dent.nihon-u.ac.jp/bulletin/kiyou38/38-6.pdf


以上


参考URL:

◎京都市動物園「おとぎの国」
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/institution/area/otogi/ より

・おとぎの国のなかまたち
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/institution/area/otogi/animal_otogi/

・施設の紹介
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/institution/area/otogi/institution_otogi/

ふれあい時間
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/institution/area/otogi/contact_otogi/

・なかよし教室
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/visitor/program/nakayoshi_otogi/


◎京都市動物園 動物福祉に関する指針(2020年1月23日)
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/uploads/image/1cd1f4a36752231458e3b3ce9948f539.pdf
P6より一部抜粋
「 3 動物とのふれあいについて
京都市動物園内の「おとぎの国」では,来園者が動物に直接触れることができる活動を 日常的に行っている。来園者にとっては楽しみに繋がるものではあるが,動物にストレスを与えるものにもなり得る。日常的にふれあいの対象となる動物種は,家畜動物種に限ることと,1個体あたりの負担を最小限に抑えられるように配慮する。具体的には,テンジクネズミ及びウサギのふれあい時間は 1 個体あたり 1回 20 分を最大とする。ヤギは,来園者数が増えると退避場所に逃げる傾向にあるが,そうした選択を尊重する。また,ふれあいの時間以外においては,他の動物種と同様,本指針に従った飼育管理を行う。ただし,テンジクネズミを対象とした実験結果から現行の休日のふれあいプログラムの前後では 唾液中コルチゾル濃度(ストレスがかかることで増加すると考えられている)が増加する ことが示されている。そうした過去の研究結果を鑑みても現在のふれあい方法についても常に見直しを図ることで,ふれあい時間中に動物が受けるストレスを緩和できるようにする努力は不可欠である。また,教育的価値についても考慮し人と動物双方に利益のあ るふれあい方法の模索を行っていく。特別なイベントのために一時的に,ふれあい活動をする場合には,人に触れられることに対して耐性のある動物種・個体を選定する。また,その際のふれあい時間は最小限とし,動物の反応をよく観察して行う。 」

◎京都市動物園 動物福祉に関する指針 令和2年3月4日(令和3年3月19日改訂)
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/uploads/image/bb297b89fa65d83d969e0bca48b10483.pdf
P6より一部抜粋
「 3 動物とのふれあいについて
京都市動物園内の「おとぎの国」では,来園者が動物に直接触れることができる活動を 日常的に行っている。来園者にとっては楽しみに繋がるものではあるが,動物にストレスを与えるものにもなり得る。日常的にふれあいの対象となる動物種は,家畜動物種に限ることと,1個体あたりの負担を最小限に抑えられるように配慮する。具体的には,テンジクネズミのふれあいは隠れ場所のある場所において複数頭で行い,動物がふれあいに参加するかどうかを決められるようにする。ヤギは,来園者数が増えると退避場所に逃げる傾向にあるが,そうした選択を尊重する。また,ふれあいの時間以外においては,他の動物種と同様,本指針に従った飼育管理を行う。現在のふれあい方法についても常に見直しを図ることで,ふれあい時間中に動物が受けるストレスを緩和できるようにする努力は不可欠である。 特別なイベントのために一時的に,ふれあい活動をする場合には,人に触れられることに対して耐性のある動物種・個体を選定する。また,その際のふれあい時間は最小限とし,動物の反応をよく観察して行う。また,教育的価値についても考慮し,来園者が触って楽しむことだけを目的としたふれあいイベントは実施しない。」


以上





 
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