定山渓クマ牧場の飼養改善指導ならびに
立入調査に関する再質問書に対する札幌市の回答
札幌市の旧「定山渓クマ牧場」で飼育されているクマの飼養改善ならびに立入調査に関して、ALIVEが送付した再質問書に札幌市長からの回答が寄せられました。
札保動セ第10601号
平成23(2011)年10月3日
特定非営利法人地球生物会議
札幌市長 上田 文雄
定山渓クマ牧場の飼養改善指導ならびに
立入調査に関する再質問書に対する回答
平成23年9月8日付で貴会から質問のあった標記の件について、下記のとおり回答します。
記
1 クマの飼養環境の改善についての指導
「繁殖を制限するための適切な措置」に係る指導については、繁殖によって適正飼養に支障が生じる場合は、繁殖を制限するための措置を講ずるよう指導しています。
なお、改善報告書では、施設の改善が完了した段階で、相性を見つつ、基本的には雌雄別の飼養を計画いたしております、との回答を得ております。
8月25日時点では、第三者が侵入しないよう出入口を補修した他、第三者の侵入を防止する標識の設置及び牧場内床の大型ゴミの一部除去を実施していました。
2 給餌給水についての指導
改善報告書では、新たに給水設備を設置すると申し出ています。また、給餌は、従来の餌に加えホテル厨房で出る野菜果物等の植物質も給餌するよう指導しています。
3 行政による立入等、監視体制について
少なくとも年1回立入検査を行う他、必要に応じて立入検査を行う予定です。
また、適正飼養に関する項目は、給餌給水、運動休息、汚物処理、悪臭発生防止措置等の適不適を盛り込みます。
4 クマの個体識別の実施
マイクロチップによる個体識別措置を行っていない理由は老齢のためで、獣医師の猶予証明書により確認しています。
なお、提出された飼育動物台帳(写)には、個体1頭毎の写真の他、性別、年令、外観上の特徴が記載されています。
5 改善の確認と改善がされない場合の対処
平成23年9月14日を期限とし、期限内に改善できない場合は、期限を明記した改善報告書を提出するよう指導した結果、期限内に改善報告書が提出されました。
9月20日に改善確認のための立入検査を実施し、その結果は、別紙のとおりです。
施設管理者は、市の指導を真摯に受け止め適切に対応するとしていることから、今後も改善状況を確認していきます。
以上
( 保健福祉局保健所動物管理センター)
(別紙) 9月20日立入検査結果
改善を指示した内容 |
改善状況 |
1 現に管理する者が特定動物の飼養許可を取得すること。 |
現管理者(株)ハマノホテルズが許可を取得(9/13申請、9/21許可) |
2 第2牧場・第3牧場内の壁面及び外構フェンスの破損箇所を補修すること。 |
第2〜第4牧場内の壁面補修のほか施設の改修計画の提出(改善着手:平成23年10月、改善終了:平成24年8月)
外構フェンスは補修済み(9/20確認) |
3 必要に応じて、繁殖を制限するための適切な措置を講じること。 |
施設を改修後、クマの相性を見つつ雌雄別飼育等、繁殖制限措置を講じる計画(平成24年8月以降に着手) |
4 動物の習性等に合わせ適切に給餌するとともに、各牧場内に新鮮な飲み水を供給できるようにすること。 |
給餌については、ホテルで出る野菜等の給餌開始(9/20飼育管理台帳で確認)
給水については、施設改修と併せて給水設備を設置予定(改善終了:平成24年8月) |
5 施設内は定期的に清掃を行うなど、適正な飼養環境の整備に努めること。 |
ゴミ等の一部を除去(9/20確認)。施設改修にあわせてゴミ等を全面除去し、適正な飼養環境となるよう整備する計画(改善終了:平成24年8月) |
6 個体が識別できるよう、台帳等を整備し保管すること。 |
写真付の動物管理台帳を整備済み(9/20確認) |
7 逸走時・災害時の対応マニュアルを作成すること。 |
逸走時・災害時の対応マニュアルを整備済み(9/20確認) |
⇒ 定山渓クマ牧場に関する要望書と回答、調査報告書
<こちらもごらんください>
●秋田県のクマ牧場に関する質問書(2011.11)
●日本のクマ牧場の実態調査レポート
●日本のクマ牧場を実態を指摘したWSPAのキャンペーンビデオ
●中国のクマ施設(胆汁搾取)の実態を指摘したWSPAのキャンペーンビデオ
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