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動物業者からの犬猫引取り殺処分問題(3)

尼崎市における業者からの犬猫引取り殺処分問題の経緯

純血種の犬たちも殺処分−業者が過剰繁殖させ、行政が殺処分する事例

ALIVE NEWS 2009.12.29



■経緯

2009年9月1日、ALIVEが、尼崎市に対して「犬(ねこ)の引取り願」の情報開示請求を実施。その結果、2004年より、尼崎市動物愛護センターが繁殖業者「尼崎ケンネル」からの犬の引取りを始め、犬の殺処分数が急増していること、および 2009年6月まで、毎年数十匹の引取りが継続され、しかも、行政の就業時間外に引取りサービスを行ってきたこと等が、明らかになった。
ホームページで尼崎市内の大手の繁殖販売業者を調べたところ、当該業者はイングリッシュコッカースパニエルのトップブリーダーと称して繁殖販売を主に行っていたが、2009年春から現施設の隣の番地に新店舗を開店し、小型犬を主として10数種もの繁殖販売を開始していた。

11月20日、ALIVEのメンバーらで兵庫県動物愛護センターを訪れ、兵庫県動物愛護管理推進計画の中に犬猫の引き取り数または殺処分数の半減計画がない理由を問う(47都道府県中、半減の数値目標がない県は、兵庫県と愛媛県のみ)。その後、同じ建物内にある尼崎市動物愛護センターを訪れ、業者からの引取り、犬猫の処分状況等を確認。これにより新店舗の無登録、犬の登録注射等の義務違反等が判明した。

11月21日、大阪府高槻市で「真に動物を守る法律へ−2011年動物愛護法見直し改正へ向けてのシンポジウム」で、野上代表が行政による犬猫の殺処分を速やかに減らし無くしていく方法を講演し、その中で犬猫の引取りを減らすためには、持ち込む飼い主の身元確認と業者からの引取り規制を行うことが必要と述べた。

12月10日、朝日新聞社が、当該繁殖業者が飼育する数百匹もの犬が登録も狂犬病の予防注射もなされたことがないこと(違法)、さらに市街地等での動物飼育を規制する化製場法にも違反していること等を、社会面トップ記事で報じた。
「犬200匹を違法飼育、「売れ残り」は尼崎市が処分」朝日新聞 12月10日
記事中、 ヘリコプターで上空から繁殖業者の施設を撮影した写真では、住宅地の中に増築されたビルの屋上にいる数十匹の犬達の姿が見える。各新聞、各社のテレビでも放映され、 フジ テレビの取材では室内に非常に多くの犬がいる様子が放映された。

12月14日、ALIVEは尼崎市長あてに「尼崎市による業者からの犬の引取りと殺処分に対して、 動物取扱業に対する監視強化及び動物行政の改善を求める要望書」を送付した(11日にFAX送付)。

12月15日頃、新聞等で報じられたことから、行政が急きょ、「尼崎ケンネル」を指導して、2009年春に開店した隣の新店舗(無登録=違法)について、新規店舗としての「業の登録」ではなく、「業の変更届」を提出させ、違法状態を改称させた。 また、犬の登録・注射についても、15日までに199匹分の犬の登録・注射を急きょ、実施させた。

12月15日、業者の施設の増改築について、建築基準法違反であることが判明。すでに2004年から近隣の住民が市に苦情、通報していたにもかかわらず、行政はこれを放置してきた。
「無許可の犬繁殖業者、違法建築 尼崎市の指導無視し増築」 朝日新聞12月15日

12月17日、尼崎市の複数部署が、「尼崎ケンネル」の施設の立入り調査を実施した。
「尼崎市が立ち入り調査 犬違法飼育 神戸新聞 2009年12月18日
「違法飼育犬、318匹 尼崎市が立ち入り調査」 朝日新聞 2009年12月18日
保健所による犬の頭数確認では318匹が確認された。繁殖場の3〜5階部分は違法な増築で、建築基準法違反だった。近隣からの情報では、もともとは木造の建売住宅だったところで、業者が多数の犬の繁殖を始めたため、両隣の住宅の住民が悪臭や犬の鳴き声に耐えかねて家を手放して出て行った。そこを買い占め、拡大増築を重ねていったものだという。税務署はこれについて固定資産税を追徴する方針とのこと。

12月25日、兵庫県警が、「尼崎ケンネル」の施設と経営者の自宅に対して狂犬病予防法違反、化製場法違反などの容疑で家宅捜索を実施。違法状態を知りながら放置してきた尼崎市保健所と尼崎市動物愛護センターも関係先として家宅捜索し、関係書類を押収した。
「犬200匹無許可飼育容疑で施設捜索 尼崎市保健所も」朝日新聞 2009年12月25日
「犬450匹無許可飼育で業者宅捜索 “黙認”の保健所も」 産経新聞 2009年12月25日

12月29日尼崎市長より、ALIVEの要望書に対する回答が届く(25日付け)


●ALIVEの尼崎市長あて要望書

●ALIVEの要望書に対する尼崎市の回答

●尼崎市における業者からの犬猫引取り殺処分問題

●犬猫の業者からの引取りをなくすには

 


 
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