●犬猫の殺処分数約35万匹に
平成18(2006)年度、犬の殺処分数は117,969匹でm前年度比14,269匹の減少となりました。
一方、猫の殺処分数は235,129匹で、前年度比3,432匹の増加でした。
従って、犬猫合計の殺処分数は353,098匹で、前年度より10,837匹減少しましたが、全体として大きな減少とはなりませんでした。
とはいえ、平成9(1997)年度に当会が実施したアンケート結果では、犬猫殺処分数は646,600匹にも及んでおり、この10年間で殺処分数は293,502匹減少、半減(45.4%)したことになります。
犬の殺処分減少率、3分の1
犬 平成9(1997)年度 356,155匹
犬 平成18(2006)年度 117,969匹
猫の処分減少率、約5分の4
猫 平成9(1997)年度 290,445匹
猫 平成18(2006)年度 235,129匹
●猫の殺処分数は増加
これまで猫の殺処分数は、わずかながらも減少を続けてきましたが、平成18年度では前年度比3,432匹の増加に転じました。
現在、各都道府県では、今後10年間での犬猫の殺処分数を半減させる計画を立てていますが、犬については十分達成可能であると考えられるものの、猫については、本分析の個別の項目で述べているように、所有者不明の猫(負傷猫を含む)についての対策を講じない限り、大幅な減少はほぼ不可能と思われます。
犬と猫については、対策がそれぞれ異なる部分があるので、計画においてもそれに応じた具体的で細かな施策を立てる必要があると考えられます。